2013年12月23日月曜日

December

こんばんは、ご無沙汰しています、石井です。堀江君の記事のあとになってしまいましたが、12月のまとめを少し。

 中旬に、高田先生のお誘いにより、4年生のプレゼンテーション大会に参加させてもらいました。外科・麻酔科を約3か月専攻したまとめとしてグループで20分間プレゼンして、コンテンツ・デリバリーで評価されるそうです。各プレゼンのテーマの専門性の高さ、また論文をベースに作られたプレゼンであることが印象的でした。恥ずかしながら、自分の医科歯科でのプレゼンは教科書ベースに調べていたので、講義内容にプラスする部分はあまりありませんでした、聞いてくれた方ごめんなさい!(^_^;)

 講評も、なぜそのテーマを選んだのか(一般的なテーマならばプレゼンの切り口と情報量、マイナーな分野を取り上げたのならばなぜそこに注目したのか)、用意した論文は適切だったか(Critical thinkingできているか?、基本となる論文を網羅したうえで、最新・専門性の高いものを取り上げられているか)が重視されていました。自分の研究レポート用にも論文読んではいるのですが、読んでも頭に残らず、知識がたまっている実感もなくて困っていたので参考にせねば…

 この日会場だったChelsea & Westminster Hospitalについても興味深いお話を伺いました。この病院の運営費用の1/3は、Charity、寄付でまかなわれているそうです。医科歯科で例えると、24年度の支出は約540億なので、寄付は180億円くらい!もともとWestminster(国会議事堂がある、日本でいう霞が関)に建っていた病院なので、富裕層がパトロンについているのだとか。病院内に飾られている絵画も、パトロンからの貸与・寄付がほとんどだそうです。
 このCharityの精神、考えてみると路上パフォーマーへの寄付やナチュラルトラスト運動の根底にもあるようで、文化ってこうして表われるのですね。


 文化つながりでもう一つ。今月はクリスマスディナーがたっっっくさん催されます。
私の所属する研究室もクリスマスディナーがあり、せっかくだったので日本から持ってきた着物を着ていきました。ロンドンは本当に世界中から人が集まっているのですが、それでも実際に見るのは初めて!と珍しがって喜んでくれました。後輩のみなさん、着物お勧めです:)
スーパーバイザーと。
ラボメンバーも出身は様々です。母国語もなんと12種類。
   ところでシークレットサンタをご存知でしょうか。参加者の名前をくじ引きして、引き当てた人に送り主が分からないようにプレゼントを贈る、クリスマスの遊びです。研究室でもやった結果、教授に贈られたプレゼントが、研究室で使っているペーパータオルに包まれて、研究室で使っている透明テープで巻かれていました笑 そしてプレゼントはビスケットだったのですが、教授はダイエット中で甘いもの断ち中というハプニングもあり。教授や学生を含め、ラボメンバーの距離の近さを実感しました。このオープンさは居心地がいいです。

 それでは明日からお正月明けまで、冬休みの旅行に出かけてきます!すられない・ぼられないを目標に笑 寒い日が続きますが、体調にお気をつけて。

Merry Christmas & Happy New Year!

2013年12月22日日曜日

メリークリスマス

久々にブログのぞいたら。。。誰も更新してませんね!?

けど無理もないのでしょうか、今月はクリスマスシーズンでロンドンは大忙しです。

寮やら知り合いやら研究室の人たちでクリスマスディナーがあったり、いろんなイベントがあったり。対照的にこちらの学生達は続々と実家に帰り(ヨーロッパ民族大移動って感じ)、寮はすっかりlonelyです。






Hyde Park Winter Wonderland
近所の公園にクリスマス期間だけ出現する巨大遊園地!

遅くても20日金曜日に皆の実験は終わり、私は日ごろから「I Want to Eat FISH and CHIPS」とわめいていたおかげで、研究室のSupervisorに少し離れたところにあるおいしいお店に連れて行って頂きました。ごちそうさまです(^-^)


先生と実験を近くでやってる人たちで
調子にのって、JUMBO サイズを頼んだら、ほんとにジャンボで苦しかったです。けど勝手にこっちで「Japanese People Eat A Lot!」キャンペーンを張っているのでぶれるわけにもいかず、作り笑いでたいらげました(^u^;)
「It's traditional English Food, you should try it.」って言われたので頼んでしまった「Mashed Peas」(手前の緑のやつ)いらんかった。。。


冬休みは皆ぞくぞくと国外逃亡するので、ブログ更新はないかな?ということで
Merry Christmas and a Happy New Year

来年もこのブログを宜しくお願いします!


私もそろそろ荷造り始めないとやばいですw
See you next year.

堀江

2013年12月7日土曜日

祝!150周年記念?!

櫻井さんのエントリーでとうとうインペリアルに派遣された5人が揃いましたね!お待たせしました。もうローテーションとか無視しちゃいます。

彼女からも報告ありましたが、11月の病院見学、まじで良かったです。
病院自体は日本の方がハイテクでしょう。
しかし、印象的だったのはこちらの教育システムです。インペリアルの学生は2年までに医学に関する座学をほぼすべて学んでいます。(2年は大変すぎて日の光を見なかったなんて情報も)

そして3年からは、いきなり病院で問診とかしちゃうんです!
Aの症状ときたらx,y,zの鑑別診断!なんて感じで4年生である私よりはるかにpracticalな知識を得てました。少人数でPBLの授業もあったのですが、その時は、生徒が実際問診した患者についてプレゼンし、それについて先生を含め話し合うといったものでした。これまた現場に則した議論をしており、我々も少し参加させて頂きましたが楽しかったです。

小ネタですが、急性期病棟で患者の意識レベルを確認する際、美しいイギリス英語を話す女医さんが「あなたの名前はなんですか」「ここはどこか分かりますか」の次に、
「Who is on the throne?」(今の女王様は誰ですか?)と聞かれており、さすがイギリスッと興奮しました笑
案内してくれたChristina,ありがとう♪


さて本題です。タイトルに150周年記念と書きましたが何のことか分かりますか?!

 

上段左から3番目は伊藤博文。
実は、日本初の内閣総理大臣となった伊藤博文を含む長州五傑が、1863年に渡英し日英学術交流が始まってから150年がたったそうです。知らなかった~

私たち5人も今、医科歯科五傑として彼らが150年前に歩んだのと同じ道を歩いているのですね!


ではなく、今後も交流を続けていきましょうということで、昨日日本大使館で150周年を祝うシンボジウムがありました。
暇だったのが私だけだったので、ぼっちで行ってきました。。

日本大使館、大変立派でした!広くて一等地にあってかっこいい!

写真は禁止だったので、レセプションにあったこの1枚だけですm(_ _)m


 
 
 
テーマは、特に交流が深いAstronomy & Space Science で、宇宙についての最先端の研究について数人が初心者にも分かりやすくプレゼンしてくださいました。国籍を問わず大勢の方が参加してらっしゃり、予想以上に大盛況のイベントでした。
 
全部素晴らしかったのですが、特に感銘を受けたのは、トリを飾られた現在カリフォルニア大学と東京大学で教授を務めている村山斉先生のお話です。発表テーマは今宇宙で存在が騒がれている”Dark Matter” (ゲームFinal Fantasyに出てくるのではなく、ガチなやつです)。なんともいかついテーマですが、流暢な英語で、宇宙に疎い人にも分かりやすく、ダークマターをダースベーダーに比喩するなどユーモアたっぷりにお話ししてくださいました。日本人らしい几帳面なパワーポイントと、欧米人のような余裕とユーモア、そんな両者の良いところが混ざったプレゼンテーションでほんとにかっこよかったです。
 
自分用メモ「プレゼンのこつ」
①Audienceをよく理解し、彼らに分かるよう話す。(ある分野に疎い人に、専門的な話しをしても非効率的)
②スライドの活用は効果的に。文字よりイメージ。
③余裕を持つ、ユーモアを交える。
 
ふむふむ。
 
海外で活躍する日本人という憧れの像を生で見れて、レセプションでは久々のお寿司をたらふく頬張り幸せな1日でした。

日英学術交流の一貫として、インペリアルx医科歯科交換留学もずっと続いてほしいと思います。

堀江

2013年12月5日木曜日

病院見学&グリニッジ観光

 みなさん、はじめまして!派遣学生の櫻井です。私は免疫学の研究室でT細胞受容体の研究をしています。どうぞよろしくお願いします!

 ロンドンは秋も深まり日没は16時前、最低気温は12℃になる日もあります。日が落ちるのは早いですが夜の街はクリスマスの装飾で美しく、いたるところでクリスマスマーケットが開かれています。

コベントガーデンのクリスマスツリー
 

 さて私たち派遣学生5人は111819日の二日間、インペリアルカレッジ付属のチャリングクロス・ホスピタルに病院見学に行ってきました。インペリアルの医学部は日本と同じく6年制で、第356学年で病院実習が行われます。インペリアルカレッジは多くの附属病院を持っており、オックスフォード大学など他大学の学生も受け入れて実習が行われています。

 今回の見学では医学部3年生の学生2人にシャドーイングするかたちで病棟を回りました。案内してくれた学生は一人は内分泌科、もう一人は呼吸器科で実習している学生で、私を含む医科歯科生3人は内分泌、2人は呼吸器科を見学しました。内分泌科病棟では回診の様子を見学しました。聞いたことのない医学用語やその略称がたくさん出てきて、ところどころ3年生の学生に説明してもらいながら、ついていくのに必死でした。回診見学のほかに症例検討会や3年生向けの心電図の読み方の授業、血液検査の解釈についてのチュートリアル、学生による症例プレゼンのセッションにも参加しました。

 授業中は学生から活発に質問が出て、テンポよく進んでいくのがとても心地よく感じました。少人数のチュートリアルでは先生による一方向的な講義ではなく、参加する学生みなが積極的に知識を共有しているのが印象的でした。今まで学んだこと用いて論理を組み立て、理解しながら臨床の知識を身につけていてとても刺激的でした。病棟見学だけでなく授業など様々なセッションに参加することができ、とても有意義な2日間でした。
 
                       *   *   *

 話は変わりますが、11月の週末には派遣学生5人でグリニッジへ行ってきました!グリニッジはユネスコ世界遺産に登録されており、グリニッジ子午線が通る場所としてご存知の方も多いのではないでしょうか。

 私たちはロンドン中心地からボートでテムズ川を下りグリニッジへ行きました。グリニッジは歴史ある港町で、旧王立天文台、旧王立海軍学校、帆船カティ・サーク号など興味深い建造物が多くあります。
 
5人でグリニッジ子午線をまたいでいます!
後ろに見えるのは地球を模したオブジェです。


 今回は旧王立天文台(Old Royal Observatory)に保管されている、ある時計についてお話しします。

 ジョン・ハリソンという人物をご存じでしょうか。

 時は約300年前にさかのぼります。当時イギリスは貿易により国を繁栄させようと考えていました。日本と同じ島国であるイギリスにとって、外国と貿易をするためには船を使わなければなりません。そのためには航海中に船の位置を正確に知る必要がありました。出発地の時間を正確に示す時計があって、太陽の位置から現在地の時間が分かれば、その時間差から経度にして何度分移動したかが分かります。そこで、当時イギリスでは航海用の時計の開発が急がれました。

 しかし航海用の時計を作るのは決して簡単ではありませんでした。というのは、船の上では振り子も使えなければ、気温の変化などで金属が伸縮し時計がずれていってしまうのです。最初の航海用の時計を製作したのが彼、ジョン・ハリソンです。その製作段階でバイメタルという、現代でも広く使われる技術も開発しています。

 ジョン・ハリソンはもともと家具職人で、時計製作に関わる知識は独学で学びました。彼は30代から約40年間にわたり航海用時計の開発に情熱を注ぎ、改良に改良を重ね、その間合計5つの時計を生みだします。しかし彼の功績は長い間議会の委員会から認められませんでした。彼が80歳の頃、5つめの作品により功績がついに認められます。長い間自分を信じ情熱を絶やすことなく挑戦し続けた彼の努力に、そしてその時計が250年以上経った今も変わらず動いていることに感動しました。
 ジョン・ハリソンの人生を、情熱を持って説明して下さった旧王立天文台の方にも感謝です。

 みなさんもロンドンへ行かれる際は是非グリニッジへ、そして旧王立天文台へ足を運んでみてください。今でも静かに時を刻んでいる時計を見て、ジョン・ハリソンの人生に思いをはせてみてはいかがでしょうか。
 
ジョン・ハリソンが作った4つめの時計(H4)
 
櫻井

2013年11月20日水曜日



 どうも、新キャラの末吉(すえきち♂)です。歳は24で若干高め、趣味はスポーツ全般と登山と畳み掛ける型のウザ絡みです。以後よろしくおねがいします。

 イギリス派遣も早1/3が過ぎようとしており、研究にもこちらの雰囲気にも慣れてきました。僕はだいぶ英語ができない部類に属しますが、涙ぐましい努力の甲斐もあり、ここのところようやく国内純培養日本人にアルアルな「会話でNoと言えない > < ;」症候群から脱しつつあります。



Lord Mayor’s show といって、City of London の新しい市長さんのお披露目のパレード。ここで注意したいのは、LondonCity of London全くの別物ということ!
City of Londonはロンドンの中心のほんの小さなエリアですが、ロンドンよりもはるかに歴史が古く(AD.40年ごろのローマによる遠征や、それ以前の鉄器時代…)、市長さんも別々。気になった方はYu tubeでチェック!>Secret city of London> http://www.youtube.com/watch?v=LrObZ_HZZUc


  さてさて、折角なので今回は僕の研究のバックグラウンドについて少し紹介させてください。聞くところによると、医学生じゃない方も読んでくださっているとのことなので(ありがとうございますっ)、フランクめになるようがんばってみます★

 皆様、突然ですが、チロシンキナーゼ受容体ってご存知でしょうか? そう、細胞が増殖するためのスイッチとして有名なヤツです。そうそう、インスリンやら成長因子の類やらがくっつくと、好き勝手に離れていた受容体さんお二人が寄り添って抱き合ってお互いリン酸化するっていうロマンチックなヤツです。何が重要かって・・・細胞増殖、成長因子・・・といえば、を思い出しませんか。その実、この受容体が頑張りすぎちゃうと細胞は癌化してしまいます。だからこそ、癌を抑える薬のピンポイントターゲットとしても熱心に研究され、かつ臨床でも華々しい成果を挙げているのです。



 
ロンドンブリッジ! ・・・ではなくタワーブリッジ。どっちも近くにあって良く名前を間違えられるみたいです。大型船が行き来する際に真ん中割れて開くのはこちら↑。ちなみにこれも、City of Londonの市長さんの所有です。



 そんなこんなで研究対象として確固たる地位を確立しているチロシンキナーゼ受容体(群)ですが、15年ほど前に、ある変わりダネが発見されました。インスリンなどのタンパク質ではなく、もっと大きな細胞外の物質、コラーゲンによって活性化されるという変種です。嘘か真か、お肌がプルプルになると噂の、あのコラーゲンです。 

 蛇足の中でもだいぶ不要な部類の蛇足ですが、、、僕は渡英前、「イギリスは日光も少ないし雨も多くて湿ってそうだし、夏の軟式テニスの練習で傷ついた俺のお肌は、きっとたちまち美白&プルプルになるだろう!」と考えていました。浅はかでした。。ちなみにこれを「ジョージャク(情報弱者)」言うようです。僕の中で「なえぽよ」と肩を並べる、医科歯科に入ってから覚えた二大単語のひとつです。こちら(の秋)は雨が降ってもすぐにカラっとするし、気温が低くてそもそも飽和蒸気圧が小さい(=空気のキャパが小さい)・・・ これらの要因に、慣れない環境というストレスが追い討ちをかけ、末吉の顔はお岩さんの如く、渡英二週間は見るも無残になってしまったのでした。お肌が敏感な方はクリームを持参しましょう♪




ドーム部分がイギリスにしては珍しいバロック様式の、St. Paul大聖堂。・・・と言っても、大きさを伝えようとしたら肝心のドーム部分が写りませんでした笑

 

 話を戻します。コラーゲンはかつて、細胞の外に存在して組織を支えているただの柱だと考えられていましたが、細胞に動きを与えたり成長を促したりする働きもある、もっともっとアクティブな役者だということが分かってきました。今回話題にしている受容体も、コラーゲンを感知して細胞の特性を変えることが証明されています。癌の細胞の動きのパターンを変化させたり、個体の発生の際に細胞分化を促したり、といった感じです。
 そしてその変り種チロシンキナーゼ受容体、①コラーゲンがくっつくということに加えて、他にも面白い動き方をすることが分かってきたのです。
コラーゲンがくっつく前でも既に、受容体同士が2量体化を起こしている
活性化のスピードが他のチロシンキナーゼ受容体に比べて異常に、ほんとに異常に遅い!(云時間レベル・・)
 僕が所属しているのはそんなちょっと面白い受容体に着目しているマニアックな研究室で、テーマは「はどういう仕組みで可能になっているのか?!」を調べることです。




リッチモンドパーク! 秋は繁殖の季節です。本当に雄鹿一匹が20匹くらいの雌を束ねていました。。なんとも贅沢で不遜な輩です。



 具体的な実験はというと、、、なんて話は続いていきそうですが、これ以上薀蓄を続けると流石にうんざりされそうなので、とりあえずこの辺でとめておきます^^ )/
ここまで辛抱強く読んでいただきありがとうございました。

 昨日今日とインペリアルの大学病院を見学させていただいたので、近々そのことについてのブログも上がるはずです! 乞ご期待☆











2013年11月15日金曜日

初めまして、五十嵐です。もっと早くアップする予定だったのですが、連日夜遅くまで研究をしていたので・・・というのは冗談です、遅くなってしまいごめんなさい。

研究が始まってから一か月が過ぎました。始めのうちは、そもそも実験器具やその操作方法を英語で何と言うのかわからず、ラボの人の説明を理解するのも一苦労でした。私の研究はというと、COPDに伴う骨格筋委縮のmolecular pathwayを探っています。COPDと言いつつ骨格筋委縮に焦点を当てた変わった研究ですが、なぜ骨格筋委縮?と思われる方が多いことでしょう。はっきりとしたメカニズムは未だ謎に包まれていますが、肺機能低下で運動量が減ることによる廃用性委縮のみならず、低酸素血症や酸化ストレスなど多因子が絡み合って引き起こされると考えられています。

プロセメが終わるまでにどんな結果を得られるのか、わくわくどきどきしています。そのためには、まずは数多くの実験を正確に行わなければならないのですが・・・。

ちなみに、研究室がある建物の様子はこんな感じです↓
吹き抜け式で、開放的で情報共有しやすいつくりになっています。

平日は研究をしているのですが、週末はもっぱら観光に費やしています。
たとえば、先々週末にはウォリック城&オックスフォードへ行きました。

中世の古城、ウォリック城。見た目はあまり飾り気のないどっしりした感じですが、内部は立派で手入れがよくされています。
ハリーポッターの映画の食堂のモデルとなった、クライストチャーチ

今週末はスコットランドの首都Edinburghへ小旅行に行ってきます!(ロンドンでも大分冷え込んできたので、一体どんな寒さなのやら・・・)

Guy Fawkes Night

こんばんは。
今年度の医科歯科からの海外派遣学生ブログはタイ、ガーナと私たちで3つあるのですが、一番更新されていないブログなんじゃないかと気づきました笑

なので、Guy Fawkes Nightについて、訊かれたのでちょこっとご紹介します。私も調べ学習なので、興味を持たれた方はぜひ調べてみてください:)

 このお祭りは1605年11月5日、議会を爆破し国王ジェームズ1世を暗殺しようとしたカトリック教徒によるテロが未然に食い止められた事を記念するお祭りです。ガイ・フォークスはその実行犯の名前から来ています。
 当時のイギリスは、宗教的にとても大きな変化の中にあったそうです。子供のできない王妃との離婚を願ったヘンリー8世がローマ・カトリックと対立し、英国国教会の頂点に立ったのが1534年。その娘、エリザベス1世がさらに地盤を固め、彼女の次に即位したのがジェームズ1世でした。熱心な国教会派だったジェームズ1世は、プロテスタントの影響を受けた清教徒やカトリック勢力と対立。そこで企てられたのがこのテロだったそうです。
 彼らは議会の外から、貴族院(上院)の真下まで坑道を掘り、ダイナマイトを運び込みガイに見張らせました。しかし密告によりガイが逮捕され、テロは未遂に終わります。

 ガイに見立てた人形を一日引き廻して夕方にたき火にくべて燃やし、花火を打ち上げるのが伝統的な祝い方で、サセックス州ルイスが超有名だそうです。大がかりなのは今時あまりやらないそうですが、その代り、花火はあちこちの公園で催されます。ちなみにこの前後一週間以外はロンドン市内は花火を売ってもいないそうです。


私はテムズ川の対岸、Southwark Parkの花火大会に行ってきました。音楽に合わせて花火が打ち上げられ、踊ってる人、歌ってる人でとても楽しかったのです。が。
短かったです(・_・) 7時スタート7時30分終わりという。
しかもびゅんびゅん打ちあがっていくタイプなんです。ぱっと開く感じではなく、形作ってもハートが限界、みたいな。日本のカメラの花火モードは対応していませんでした笑
なんとも不思議な…うん寒いしね、早く帰りたいよね( ´_つ`)普通にそのあとのお酒とサッカー観戦の方がメインでした。

 議会の見学ツアーでは、容疑者が裁判にかけられたウエストミンスターホール、貴族院の手前のガイが潜んでいたとされるトンネルの真上を紹介してもらえました:) 彼らの粘り強さに頭が下がります。

説明ばっかりになりましたが、すぐ次が上がる予定なのでこのくらいで。
今週末はスコットランドへ遊びに行ってきます!

石井

2013年11月2日土曜日

Halloween!

こんばんは早いものでもう11月。ロンドンに来てから3週間が経とうとしています。めっきり日も短くなり、Natural History Museumの中庭に期間限定スケートリンクがオープンしました。

そんな1031日、ロンドンのハロウィンについて書こうと思います:)

Halloweenといえば、仮装!ですよね:) Oxford Streetのショーウィンドウでは魔女や悪魔がびしっとポーズを決め、店員さんの口元にもドラキュラの牙がのぞき、Seasonal Item cornerが紫やオレンジのグッズでにぎわいます。スーパーSainsbury'sにも、小さな魔女がお母さんと箒を買いに来ていました。



 私の住むFalmouth Hallでは、1週間前に準備が始まりました。
フロアメンバーでthe Prize of Best Group Outfit を狙うため、テーマや配役を決め、コスチュームやメイクの相談をし、いそいそと動き始めます。
 ファストファッションのお店にも着ぐるみがずらっと並ぶのですが、せっかくなのでTottenahm Court Road近くのコスチューム専門店に行ってみました。実験が延びて閉店直前だったのですが、まだ行列しているほどの人気ぶり。
ショーウィンドウはさすが
店員さんも仮装



HallHalloween Party29日でした。
踊るモンスターズ
これは怖い!

さて、このフロアのテーマはなんでしょう?

主役が分かりやすいですね。右端の緑の彼には名札が笑
会場内はディスコで大騒ぎだったのですが、彼らを黙らせる一言があります。
 "Andy is back!"

動いちゃだめよ!笑



30日はPumpkin Carvingに参加しました。日本のかぼちゃより二回りくらい大きいかぼちゃをくり抜き、ナイフでデザインします。

HAHAHAHAHA

TMDU×IMPERIAL!

カボチャは寮のエントランスへ
そして迎えた31日、私は五十嵐さんと留学生の集まりであるErasmusHalloween Eventに行ってきました!
出発前♪
仮装しないと会場に入れてもらえなかったので急きょ変身した二人笑
Hallに負けず劣らず、いろんなコスチュームがいました!参加者はロンドン内の大学に留学している学生、卒業してロンドンで働いている方などなど。イタリア人が多かったのは気のせいでしょうか笑
わいわい
怖い笑
怖くない笑
イギリスの人は、家でコスチュームを着てメイクをして、準備万端で移動するため、街中がちょっとした百鬼夜行に笑



イギリスでは11/5Guy Fawcus Nightもあるのでハロウィンはそこまで人気ではないと聞いていましたが、しっかり楽しむことができました!

写真は載せきれませんが、町中が賑やかにわくわくした雰囲気に包まれて、初冬のロンドンが華やいで見えました。ちなみにパーティーはもう数日続きます!
研究室や寮など、生活の場所が固まりつつある今の時期だからこそ、イベントが新しい人と出会うきっかけになってくれて感謝しています。ここで出会えた友人とも、今後の留学生活でつながりを保っていきたいです:)


次はクリスマスでしょうか。あと二か月楽しみにしています笑


石井

2013年10月27日日曜日

ロンドンのすごい車たち

お久しぶりです!
今日は時間があるのでブログ更新しようと思います!しかし、かといって実験がそこまで進んでいるわけでもないので、ロンドンの車について書きます(笑)

イギリスの車といえば何が思い浮かぶでしょうか?


そう!ロールスロイス

かっこよすぎる!しかも何だこのフィニッシュは?!こんなスーパーカーがちょくちょく大学の周りを走っています。他にもMcLaren,  Bentley, Aston Martin, Land Roverといった日本ではとても珍しい車がたくさん見られます。もはやドイツ車やフェラーリが走っていても興奮しなくなってしまいました。


そして極めつけが寮の友達に教えてもらった、最近近くのホテルにとめてあるこの車です。


右の車をご存知でしょうか?! Bugatti Veyronという、16気筒エンジン、まさかの最高時速407kmを誇る世界最強の車です。値段はほぼ2億円という桁違いのスーパーカーです。ついでに左のランボルギーニもかっこよすぎます。

気になるアラビックの文字、後ろのプレートにはカタール万歳みたいなことが書かれてました。世界最強の車は燃費も世界ワースト1(市街地3.4km/L)なので油田でも持ってないと運転できないのだろうって皆で納得しました。



ちょっと視点が変わりますが、僕の車の知識は(とってもにわかですが)イギリスに来てから大変役立っています。とにかく男子との会話に困りません。なんならラボの先生とも話が盛り上がります。外人と話す時、英語を聞きとれて話せるだけではすぐ会話が終わってしまうこともあるでしょう。しかし、そこで共通の話題があれば一気に仲良くなる強い手助けになると思います。ドラマなり音楽なりスポーツなり。んーもっとプレミアリーグサッカーも勉強しておけばよかった。。。

ちなみに「好きな車は?」と聞かれたら、フェラーリ・エンツォと答えています。日本人がデザインした車だからです(笑)留学中に会えるといいです!



堀江

2013年10月13日日曜日

イントロダクションを終えて

みなさん、こんにちは。

先週末に5人で無事ロンドンに到着しました。
空港ではなんとなんと今年インペリアルから医科歯科に派遣された学生と事務の方が出迎えてくれ、寮まで送ってくれるという大サービス!たくさん荷物を抱えていたので、大助かりです。初日は寮に落ち着いた後、彼らにPubに連れて行ってもらい、早速ブリティッシュなwarm welcomeを受けました。今年インペリアルから医科歯科に派遣された学生から”we had such a good time in Japan we want to make sure you have as good a time as we did”と言ってもらい、この交換留学の機会をいただいたことを大変有難く思いました。

今週はInduction weekで、午前中には論文をどのようにcriticallyに読むかについてなどの講義をしていただきました。ロンドンにしては珍しい爽快な秋晴れで、5人でハイドパークの白鳥を見たりきれいなヨーロッパ風の街並みを堪能したり。金曜日には、研究室の先生方や、もしもの時にサポートして下さるチューターの方々、来年インペリアルから医科歯科へ派遣される学生など、これからお世話になる方々と顔を合わせる機会を持ちました。


また、空き時間を利用して各自興味のあるsocietyに参加したり、寮のイベントに参加したりしています。堀江&末吉ペアが仲良くルームシェアしているGabor Hallでは今日、Portobello marketというアンティークショップ街への小旅行があり、50年前のヨーロッパにタイムスリップしてきました。現地の学生との会話もだいぶ慣れてきたころです。


最後に報告が遅くなりましたが9月に開催された、インペリアル派遣学生同窓会の写真も合わせてアップします。先輩方から渡英前に沢山のアドバイス、はなむけの言葉をいただきとても心強かったです。ありがとうございました。



来週からは、それぞれの研究プログラムが始まります!See you again soon!

2013年8月4日日曜日

ごあいさつ

こんにちは!


このブログは、201310月~20142月に東京医科歯科大学からインペリアルカレッジへ派遣される交換留学生のブログです。


東京医科歯科大学 医学科4年次カリキュラムでは、5か月間、基礎研究に携わるプロジェクトセメスターという期間が設けられており、学生はこの間、各自興味のある分野の研究室に通い、基礎研究を体験します。
 その配属先は学内の研究室に限らず、国内の研究機関、海外(今年度はイギリス、タイ、ガーナ、チリ、韓国、アメリカ、カナダ、オランダ…)の研究機関などさまざまです。

 私たちは交換留学プログラム9期生として、ロンドン、インペリアルカレッジへ派遣されることになりました。

 5人それぞれの視点から、研究の様子やロンドンでの生活についてお伝えしたいと思います。
みなさまが読んで楽しく、また今後プロジェクトセメスターに臨む後輩たちの参考となれば幸いです。


 できるかぎりこまめに!更新しようと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします:)



石井